[リフォーム業者が教える]優良業者の探し方。リフォームは業者選びが全て

リフォームをする事が決まり、最初にする事と言えば「業者選び」です。

「まずは業者選び」ですが、この業者選びでそのリフォーム工事の9割が決まると言っても過言ではないです。

業者選びを失敗すると、そのリフォーム自体も失敗に終わる可能性が高いです。

今回は、

優良リフォーム業者の選び方を解説していきたいと思います。

何故業者選びでリフォーム工事の9割が決まる?

業者によって色々と違う

例えば、家電を買う事を考えてみます。

同じ家電を買うのであれば、多少の値段の違いはあるにせよ、購入した物は同じです。

ですので、どこの店から商品を購入するかは、そこまで大きな問題にはならないと思います。

ですが、リフォーム工事は違います。どこの店(業者)と契約するかで、その工事の運命の9割が決まります。

何故リフォーム業者選びで9割が決まるのかというと、業者によって、

  • 職人さんの腕
  • 施工方法・現場管理方法
  • 営業担当者の能力
  • 工事費用

これらが業者によって全部違うからです。

「同じ工事するんだから、ほとんど変わらないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、

業者によって全然違います。

一つずつ解説していきます。

職人さんの腕

どれだけ素晴らしいプランを練って、どれだけ質のいい材料を使用したとしても、実際に施工する職人さんの腕が悪いと全てが台無しになります。

職人さんといえば、「この道何十年とやってきて、その分野においてのプロ中のプロ」というイメージが浮かぶかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

もちろん、そういう職人さんもいます。そういう職人さんの方が多いですが、ダメな職人というのが一定数存在しているのが実情です。

そもそも職人とは、何をもって職人さんになれるのでしょうか?

  • ○○年やったら職人
  • ○○という資格を持ったら職人
  • ○○という施工が出来るようになったら職人

このような職人を名乗る為の条件のようなものは存在しません。

少し極端な話をすれば、この道30年の人も、3年の人も自分が職人を名乗ったら職人になれます。

もちろん、腕の悪い職人は同業者や、同じ現場で作業した他の職人にはすぐバレます。

本来なら、腕の悪い職人は仕事が回されず淘汰されていくはずなのですが、一流の職人を使うよりも割安で使える為、リフォーム業者によっては腕の悪い職人を使っている事があります。

施工方法・現場管理方法

先ほどの職人の腕の問題にも関連するのですが、最終的には同じような見た目になる工事でも、途中の施工方法が業者によって違ったりします。

例えば、

  • 壁の中・床下などに断熱材をしっかり入れているか。またその性能。
  • 床の下地のベニヤを貼る際には音鳴りがしないように貼っているか。
  • 壁の中・床下の水道管は結露防止の保温材を巻いているか。
  • 外壁塗装の際に、養生や下地をしっかり処理しているか。

など、少し専門的な話になってしまうので個々の解説は割愛しますが、最終的に見えなくなる部分でどれだけこだわって施工するか。これは業者によって様々です。

また、現場の管理に関しても、スムーズに工事が行えるようにお客さんと職人さんの間に入って現場を管理する担当者(現場監督)が現場に常駐するのか、基本的に現場には来ないのかも業者によって違います。

営業担当者の能力

営業担当者の能力や、営業方法も業者により様々です。

  • 売り上げの事だけを考えて高いプランばかり勧めてこないか
  • 商品や家の構造についての知識はしっかりあるか
  • 疑問点に明確に答えられるか

しっかりと会社から教育・指導を受けている担当者もいれば、契約書にハンコをもらう事しか考えていない素人も存在します。

工事費用

同じ工事内容でも上記で3つの違いを説明しました。

上記3つの違いがあると、当然工事費用も変わってきます。

腕の悪い職人を使っていて、施工方法や現場管理も現場任せ、営業担当者の能力も低いような業者は当然安く提供出来る可能性がありますし、全てがしっかりしていれば、費用は高くなる傾向にあります。

これに関しては、別記事でも紹介しているので、良かったら読んでみて下さい。

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業者選びでリフォーム工事の運命が決まる

さて、冒頭で業者選びで9割が決まると言いました。

その理由は、上記で説明したように同じ工事でも業者により、施工方法や職人の腕が全然違うからです。

良い業者を探せれば、

  • 自分のイメージを予算の範囲内で担当者がプランニングしてくれる
  • 見えない部分もしっかりやってくれるので、後々に不具合が起きにくい
  • 現場監督がいれば工事中もコミュニケーションがしっかりとれる
  • 職人の腕が良ければ仕上がりもキレイ

と、満足のいく工事を行う事ができます。

このように満足に終われるかどうかは、実は業者選びで9割が決まってしまっているのです。

業者によって、能力はピンキリなので業者を選んだ時点で、その工事の良し悪しが決まってしまう

業者を選ぶ基準

では、どのようにして良い業者を探していけばいいのでしょうか。

実は「このポイントだけ抑えれば良い業者を探せる!」というポイントは存在しません。

何故なら「工事内容・工事規模」や「業者を選ぶにあたっての優先順位」は人それぞれ違うからです。

業者選びはいろいろな基準や要素から総合的に個々で判断するしかありません。

業者選びと基準となるものをいくつか紹介します。

資格や認可は持っているか

工事金額が500万円以下の場合にはリフォーム工事には許可や認可は必要ありません。

500万円を超えるリフォーム工事の際には必ず「建築業許可」を持っている必要があるのですが、仮に500万円以下の必要のない工事であったとしても、「建築業許可」を持っている業者に頼んだ方が無難です。

また、電気・水道・ガスの工事が必要となるリフォームですと、それぞれ資格や認可を受けている必要があります。

加入している団体は?

リフォームに関しての団体はいくつかあって、

  • 住宅推進協議会
  • リノベーション住宅推進協議会
  • 日本住宅産業リフォーム協会

などがあります。

ただし、これらは任意での加入ですので、入っているから優良店、入っていないから悪徳業者という訳ではなく、一つの目安程度に考えた方がいいと思います。

また、以前リフォーム瑕疵保険の記事を書きました。この保険は事前に審査・登録をしている業者しか扱えません。この保険に登録している業者を選ぶというのも一つの基準かと思います。

会社設立から何年?

必ずしも長くやっているところが優良店だとも限らないのですが、長くやってこれたという事は、実績やノウハウは当然蓄積されているでしょうし、お客さんからも一定の支持は受けてきたのだと思います。

これも一つの目安ではあるのですが、設立されてから最低でも5年以上、出来れば10年以上の業者を選んだほうが、設立間もない業者よりかは安心出来るかと思います。

また長くやっている業者の方が、インターネットで口コミや評判を調べやすいというメリットもあります。

担当者の能力と相性は?

見積もり段階で担当者と何度か打ち合わせをすると思います。

その際に、

  • 質問や疑問にちゃんと明確に答えてくれるか
  • 一般住宅や今回の工事についての知識と経験は十分か
  • 万が一不具合が起きた場合のサポート体制は十分か
  • 社会人としての最低限のマナーはあるか
  • 自分との相性はどうか

この辺りを確認し、見極めましょう。

家から近ければ近い業者がいい

これも一つの目安でしかないのですが、業者側の心理として自分の会社の近所だと評判や噂が回りやすいので、「いつも以上にしっかり工事を行う」というのが期待できるかなと思います。

また近い方が、万が一何かが起きた時にもすぐに駆け付けてもらえるというメリットもあります。

補足:インターネットで実績や事例を調べる

他のサイトをみると、「インターネットを使ってその業者のホームページから実績や事例を調べよう」と勧めているのが多かったのですが、私としては参考程度にしておいた方がいいと思って「補足」にしておきました。

何故なら、自分で紹介している実績や事例など本当かどうか調べようがないからです。

どっかから写真だけ手に入れば、いくらでも自分の会社として紹介出来てしまいます。

ですので、鵜呑みにせず、参考程度にしておいた方がいいかと思います。

業者を選ぶにあたり、「業者を選ぶ基準」を紹介しました。これは全て該当していないとダメという訳ではなく、あくまで参考程度にお考え下さい。

こういう業者は絶対に選ぶな

上記で「出来ればこういう業者がいいよ。という基準」を紹介しましたが、

次に紹介するのは「こういう業者は絶対にやめておいた方がいい」という業者です。

訪問販売

訪問販売を行っている会社が全て悪徳業者という訳ではないと思いますが、トラブルが圧倒的に多いです。

私は絶対におススメしません。

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見積書の詳細が少なすぎる

見積書の内容が「○○一式」という形式で書かれていると、詳細が分かりません。

どんな材料がいくらなのか、どういう作業を行うのかが分からないと、工事内容が分かりません。

工事が始まってから、「ここは交換しないの?」「欲しかった商品と違う」「ここはやらない予定だったのに」などのトラブルになります。

見積書の詳細を出してこない業者はやめておきましょう。

見積書・契約書がない

明確な見積書や契約書のないまま、工事を進めてはいけません。これは絶対にトラブルの元になります。

業者側もそれは常識として分かっているはずです。それなのにお客さんが要求しないと見積書や契約書を出してこないような業者はやめるべきです。

要求せずとも書面で出してくるのが常識です。

会社の規模の割に活動範囲が広すぎる

例えば、世田谷区に事務所があり、従業員数10名の小さな会社があったとします。(関東近郊に住んで無い方は距離感掴みにくいかと思いますが、ごめんなさい)

その人数だと、まともに動ける行動範囲はせいぜい23区内と川崎市・横浜市くらいです。

その会社規模で対応エリアが「東京全域・神奈川全域・千葉全域・埼玉全域」など、従業員数に比べ規模が広すぎる会社は、不安があります。

外注などを使って上手くサポート出来るようになっていればいいのですが、そうでない場合には工事後にしっかりとしてサポートを受けられるのか、確認する必要があります。

少しでも不安があるようなら無難にやめておくべきです。

トラブルの元になるような、選んではいけない業者を紹介しました。

まとめ

業者選びの大切さと、優良店を選ぶ基準、逆に選んではいけない業者を紹介しました。

業者を選ぶにあたり必要な事は、今回ご紹介した基準に業者を何社か選び、そこから「相見積もり」をとり、最終的に1社に決める事です。

この記事の本文では「相見積もり」については触れませんでしたが、必ず1社に決める前に「相見積もりは」とってください。

相見積もりについての関連記事を最後に紹介しておきます。

少しでも良いリフォーム工事が行われる事を祈っております。

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