リフォームに相見積もりは必須。業者への断り方[メール例文あり]

リフォーム工事に欠かせないのが、「相見積もり」です。当サイトでも何度も相見積もりの必要性を記事にしてきました。

相見積もりをすると、必ず必要になるのが「今回は縁の無かった業者への断りの連絡」です。

「そんな連絡必要あるの?」「断りにくい」と思うかもしれませんが、自分の為にも必ずして下さい。

今回は、業者への断り方とその必要性を説明していきます。

断りの連絡は必要?

断りの連絡は絶対にするべきです。

その理由を説明していきます。

しっかりと断る事がマナー

「良くしてくれたから、断りづらい」「断る事が失礼になるのでは?」との意見をよく聞きますが、

断りの連絡をしない事こそ、マナー違反です。

見積書を作成したり、リフォームプランの提案書を作成するのは、思っている以上の労力です。

5分、10分パソコンに座っていれば作れるようなものではありません。

実際の現場で状況や寸法の確認をし、お客さんの要望を聞き、事務所に戻ってから要望に合うような商品や施工方法をカタログで調べ、メーカー何社にも商品についての確認をし、それらを一つ一つ積み上げていった物が、見積書であり、提案書です。

そして通常、この内容は無料で行われている業者が多いはず。

そこまでやってくれたからこそ、断りづらい」と思われるかもしれませんが、断りの連絡をしない限り、その担当者はあなたの家の「もっと良いプランはないだろうか?」と考え続けているのです。

良くしてくれた親切な担当者であれば尚更です。メーカーや同僚、上司、現場の職人などに「他にもっと良いプランはないか?」「もし契約に至った場合には、どのような段取りで進めようか」などを常に考えています。

違う業者に契約をすると決めた時点で、1日でも早く断りの連絡をしてあげて下さい。

すぐに断らないと次に頼みにくい

仮に断りの連絡をしないとします。

見積もりを提示してから、一定の時間が空いたら業者側から「ご検討頂けたでしょうか?」と連絡が来ます。

その際に、「あ、もう他で契約しちゃったんで」と、そこで初めて伝えると、この業者は少なからず「断りの連絡くれれば良かったのに・・・。」と心の中で思います。断りの連絡をしないと、その業者への心象が悪いのです。

何故、断る業者の心象を気にした方がいいかと言うと、他のリフォームを行う際や、リフォームではなくても修理や補修などで、その業者にまた見積もりをお願いする可能性があるからです。

その際には、少しでも心象が良い方が絶対に有利です。

連絡一本で心象が悪くなるのを防げるなら、やっておいて損はないはずです。

断りの連絡はメールでもいい?

「断りの連絡は必ず電話で」と書いてあるサイトが多くありましたが、業者の立場からしてみたら正直「電話でもメールでもいいです

打ち合わせの時に、主に電話でやりとりしていたなら電話でいいですし、メールでやりとりしていたならメールでもいいかと思います。

「主に今までは電話でやりとりしていたけど、直接言うのは気が引けるのでメールがいいな」

このように思ったなら、メールでも構わないと思います。

大切なのは、「なるべく早く連絡する事」です。

「相手に悪いから断りにくいな・・・。」これは逆です。「相手に悪いからこそ、契約しないと決めた時点で、一日でも早く断ってあげるべき」です。

どう伝えて断ればいい?

実際にどのように断れば相手の心象がいいかを説明していきます。

他の業者を選んだ理由は自分から言う必要はない

断りの連絡をした際に、

「他の業者の方が安かったから」

「他の業者のプランの方が良かったから」

と、自分から言うと相手は

「値段を下げますのでもう一度考えてもらえませんか?」

「そのプランと同じかそれ以上のプランを練り直させて下さい」

と、食い下がってくる事があります。もう他の業者に決めているのであれば、その提案も断ればいいだけなのですが、それも面倒だと思います。

ですので、自分から「他の業者の方が○○だったから」と理由は言う必要はないと思います。

どうしても理由を聞かれたら、「総合的に」と答えれば、相手もそれ以上食い下がりにくくなります。

色々動いてもらった事にお礼は言うべきか?

先ほど、見積書を作ったり提案書を作ったりするのは結構な労力がかかると説明しました。

「今回の件で、お見積書の作成等ありがとうございました。」

これを一言添えるだけで、相手の心象もよくなり角が立たずに断れます。

あいまいに言わず、はっきりと断る

断りの連絡を入れる際に、

「違う業者に頼む方向で考えてまして・・・」

「もう少し考えたいので・・・」

などのあいまいな断り方をすると業者側は、

「金額や工事内容を変えれば、まだ検討してもらえるのか?」

と解釈し、断ったはずの業者から何度も営業電話が来る事になりかねません。

断る時ははっきりと断りましょう。

メールでの例文

メールで断りの連絡をする際の例文です。(このままコピーして使用して頂いても構いません。)

お世話になっております。○○です。

今回のリフォーム工事の件で、お忙しい中現地での打ち合わせや見積書等の作成ありがとうございました。

他社様の見積もり内容やリフォームプランと比較し、家族内で検討させて頂きました。

その結果、誠に心苦しいのですが他社様と契約を進める事になりました。

××さんには親切に対応して頂き、家族共々感謝しておりますが、今回はご期待に沿えず申し訳ありません。

もし他の部分でリフォーム工事をする事になれば、またお声がけさせて頂きたいと思っておりますので、その際には宜しくお願い致します。

理由を言うと食い下がってくる可能性があるので、わざわざ理由を言う必要はないと思います。断る時は、あいまいな言い方をせず、はっきりと断りましょう。

まとめ

リフォーム業者に相見積もりをとったさいに、断りの連絡について説明しました。

「断りにくい」という気持ちはわかりますが、相手の為にもはっきりと断る意思を伝えるべきです。

また、必ずしも電話連絡である必要はないので、メールでもいいかと思います。その際はメールの例文をご参考下さい。

リフォームを行うにあたり、この記事が少しでも参考になって頂ければ幸いです。