【リフォーム業者が教える】業者に嫌われる迷惑なお客さん。業者の本音を語ります。

基本的にリフォーム系の情報サイトでは、「こういう業者に気を付けて」など、お客さん視点で書かれている事がほとんどで、実際当サイトの記事でもそのような記事を多く書いています。

今回は少し視点を変えて、業者側の視点から、「こういうお客さんは迷惑です。」というのを書いてみたいと思います。

(業者視点で書いているので、お客さんからしたら「そんなん知るかよ」と思う内容もあるかもしれませんが、ご容赦下さい。)

今回は

業者に嫌われる迷惑なお客さん。業者の本音。
こちらを紹介したいと思います。

こういうお客さんは嫌われる。

このような行動をとると、業者側から嫌われ、最悪の場合業者側からお断りされる可能性があるので気を付けましょう。

見積もりは無料だからと何度も見積もりを繰り返すお客さん

基本的には、ほとんどの業者では見積もりや打ち合わせは無料で行っております。

ですが、それをいい事に何パターンも見積もりを要求し、何度も何度も変更の見積もりを要求するお客さんがいます。

誤解の無いように言いますが、リフォーム工事をするにあたり、Aパターン、Bパターンなど、数パターンの見積もりを出す事自体は普通の事です。

2~3パターン、工事規模や商品のグレードを変えた見積書を提示し、お客さんに検討してもらうのは業者としても当たり前なので、何とも思いません。

ですが稀に、

「あのパターンとこのパターンと・・・」と、10パターン近くの見積もりを要求される。

やっぱり気が変わったので、ここ変更した見積もりを下さい。と何度も変更を要求する。

自分はこれでいいと思って見積もり出してもらったんだけど、家族に聞いたらこうして欲しいと言われたので、変更した見積もりを下さいと何度も変更を要求する。

など、「工事内容をもう少し家族と相談して決めてから連絡してくれ・・・」と思うお客さんがいます。

「見積もりは無料」と謳っているとはいえ、1つのパターンを作成するのに実際には経費も時間もかかります。

あまりにも何度も何度も見積もりの変更を要求すると嫌われます。

過度な値引き交渉

以前の記事で、相見積もりをして他の業者と値段を競わせれば値引き交渉に使えるという記事を書きましたが、

当たり前かもしれませんが限度があります。(笑)

「あっちの業者はいくらまで下げてくれたぞ!」

「1円でも安くしろ!」

と、しつこく無理な値引き交渉をしすぎると、最終的には「じゃあそちらの業者でどうぞ」となります。

リフォーム工事は大きなお金が動くので、値引き交渉はするべきだとは思いますが、過度な値引き交渉は嫌われます。

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建築業界に詳しいアピールする人

「俺は昔何十年も建築業界にいた」

「俺は〇〇っていう大手建設会社の社長を知ってる」

「俺はDIY得意だから」

「知り合いにリフォーム会社で働いている人がいる」

「材料の値段は大体把握している」

ただの雑談としてこういう話をしてくるのは全然いいと思うのですが、

「騙そうとしても無駄だぞ!」

という風に言いたいのが伝わってくる人がいます。

まぁ、世の中悪徳業者がいるのも事実なので、警戒するのも悪い事ではないのかもしれませんが、あまりにもアピールがしつこいと、「そこまで言うなら、自分でやるか、その知り合いに工事頼めば?」と思われ嫌われます。

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仕入れ値を聞いてくる人

「この商品っていくらで仕入れてるの?」

などと聞いてくる人が、稀にいますがマナー違反だと思います。

スーパーでもデパートでも、「この商品の仕入れ値はいくらですか?」と聞いて答える店員はいないと思います。

それと同様にリフォーム業界においても、商品の仕入れ値を聞いて正直に答えてくれる人はいません。

どの業界でも商売でやっている以上、仕入れ値に利益を乗せて売るのは当たり前ですし、「仕入れ値から〇〇円利益乗せてます」などと公言する会社も聞いた事がありません。

とあるブログで、「仕入れ値を聞く事で値引きしてもらえる」との情報がありましたが、面倒くさいやつと思われて業者に嫌われるだけです。

後出しで施主支給すると言う人

全ての見積もりを出し終わり、契約寸前になってから、

「この商品はこっちで用意していい?この品番買えばいいんでしょ?」というお客さん。

確かにその商品には仕入れ値に、業者の利益が多少は乗ってます。

ですが、それは「その商品の責任はうちで持ちます」という意味の他にも、その商品を選ぶために、

「今ついている器具の品番の図面を取り寄せ、メーカーに問い合わせ新しい器具の図面と照らし合わせ、その商品を付ける為に他に必要な材料は無いかどうかを調べた手間賃」

が、乗ってます。

それを「選んでもらった商品は自分で買った方が安いから自分で買います」は、言い方は悪いですが横取りされた気分になり嫌われます。

施主支給を希望する場合や、そうなる可能性がある時は、

「場合によっては施主支給してもいいか?」

と、最初の確認しておくのがマナーだと思います。

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家が尋常じゃなく汚い人

普段どのような環境で生活してようが、それは個人の自由です。

ですがリフォームを行う際には業者とはいえ、赤の他人が来る訳ですから、最低限の掃除はしてもらいたい・・・。

足の踏み場もないような家で、フローリングの張り替えの依頼をされても、見積もりをする事すら大変です。

ピッカピカにキレイにしてくれとは言いませんが、最低限の掃除はしておいて頂きたいのが本音です。

施工中、横に張り付いている人

「自分の家が、どう変わっていくのか」

「ちゃんとしっかり作業してくれているだろうか」

心配や好奇心から作業を見ていたい気持ちは分からなくもないです。

ですが、横でずーっと張り付いて見られると、言い方は悪いですが、

「はっきり言って邪魔です(笑)」

気になってやりにくいですし、移動する時も毎回「ちょっと後ろすいません」ってやらなきゃいけないので、作業効率落ちます。

要所要所を見る事で、自分の家を知る事が出来たり、業者の手抜きを防ぐという利点もあるので「作業を見るな」とは言いません。ですが横でずーっと張り付いて見るのはやめましょう(笑)

作業後の値引き交渉

契約前の見積もり段階であれば、値引き交渉はアリだと思います。むしろ嫌われない程度にドンドンするべきです。

ですが、作業が終わってから「やっぱり工事代安くならない?」と言うのは絶対にやめるべきです。

ダメで元々くらいの軽い気持ちで言ってるのかもしれませんが、業者からしてみたら「もうこの人とは一生付き合わない」って思うくらい一気に信頼関係が崩れます。

レストランでご飯を食べて、会計時に「1000円って聞いてたけど、そんな価値なかったから安くして?」って言ってるのに等しいです。(どんなに不味くても普通は言わないと思いますが)

つまり、業者は「あなたの工事は〇〇万円の価値無かったから、安くして?」と言われてるように聞こえてしまうのです。

(この内容はあくまでも契約通りの工事を行い、業者側に不備がなかった場合です。)

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業者の事を見下す横柄な人

「こっちは客だぞ」

「金払ってやってるんだから」

「業者のくせに」

業者側に何か不備があり、怒りに任せてついつい出てしまったというならまだ理解もできます。

ですが、普通に打ち合わせしている時に普通のトーンで言ってくる人がいます。(笑)

確かに業者とお客さんの立場の違いはありますが、業者とはいえ同じ人間ですし、法律的には対等なはずです。

こういうお客さんは、工事が始まっても本当に小さい些細な事でも無茶な要求してくる事が多いので、様子をみてあまりに横柄なようならこちらから断ります。(笑)

まとめ

お客さんの視点で書かれている記事はいっぱいあったのですが、あまりこの視点で書かれている記事を見かけなかったので書いてみました。

まだ何個かあったのですが、書いていたら自分の個人的な愚痴を言ってるみたいになってきたので、ここら辺にしておきます。(笑)

契約前であれば、お客さんから業者を断るのは自由です。気に入らない業者は断って問題ありません。

ですが、それは業者側も同じです。業者は仕事として来ているので、気に入らないからといって簡単には断って来ないとは思いますが、度が過ぎると辞退する事もあります。

お客さんは業者に

「お金を払う以上、良い仕事をしてもらいたい」

と、思っているでしょうし、業者も

「良い仕事をして、お客さんを満足させたい」

と思っています。

お互いに気持ちよく終われる為にも、お互いに嫌われないように気を付けましょう。

リフォーム工事をするにあたり、この記事が少しでも参考になって頂ければ幸いです。