DIYをするなら誰でも受験できる電気工事士2種を取ろう!素人でも勉強すれば簡単に取れる。

  • 2021年6月8日
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DIY

最近はDIYがブームです。

しかし、照明やコンセントを増設したり位置を変えたりする事は、国家資格である「電気工事士」の資格を持っていないと法律上、触ってはいけません。

実は自宅の電気をいじれる「第二種電気工事士」の資格は誰でも受ける事が出来、この資格を持てばDIYの幅が一気に広がります。

今回は

DIYに便利な「第二種電気工事士」の難易度や勉強方法
こちらを紹介したいと思います。

電気工事士とは?

電気工事士とは、

ビル、工場、商店、一般住宅などの電気設備の安全を守るために工事の内容によって、一定の資格のある人でなければ、電気工事を行ってはならないことが、法令で決められています。
その資格のある人を電気工事士といいます。

引用元:一般財団法人電気技術者試験センター

つまり自分の家だとしても、資格の無い人間が勝手に電気の配線工事をしてはいけないと法律で定められています。

電気工事士は一種と二種がある

電気工事士は「一種」と「二種」に分かれています。

それぞれを簡単に説明すると、

一種

大型の施設に設置されている事が多い、「自家用電気工作物のうち最大電力500 キロワット未満の需要設備の電気工事」をする事ができます。

二種

電力会社から600V以下で受電する一般住宅や店舗、事務所などの電気配線や電気設備の工事を行う事ができます。
この資格があれば、一般家庭における電気工事のほとんどを行えます。

一般家庭のDIYで必要になるのは「二種」だけです。

第二種電気工事士は誰でも受験可能

一般家庭の電気工事で必要な「第二種電気工事士」は学歴や実務経験に制限がなく、誰でも受験をする事が可能です。

筆記試験と技能試験がある

試験内容はマークシート式の筆記試験と、筆記試験に合格した人だけが受ける技能試験の2つの試験があり、両方に合格しないと資格の取得にはなりません。

筆記・技能試験共に年に2回ある

第二種電気工事士の試験は例年、筆記試験も技能試験も年に2回実施されています。

例年の受験日は

  • 筆記試験 → 6月、10月
  • 技能試験 → 7月、12月

補足

受験する年によって試験日や申込期間が違うので、必ず一般財団法人電気技術者試験センターのホームページより詳細な日程を確認して下さい。

電気工事士には第一種と第二種がある。第一種は専門的な知識や実務経験が必要になるのに対して、第二種は誰でも受験が可能。一般家庭のDIYでは第二種があれば十分。
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難易度、勉強方法は?

第二種電気工事士の難易度はどれくらいなのでしょうか?また、どのような勉強が必要になるのでしょうか?

試験の難易度は高くない

筆記試験も技能試験も難易度はそんなに高くはありません。

出典元:一般財団法人電気技術者試験センター

合格率

平成28年度~令和2年度の合格率は、

筆記試験 約60.2%

技能試験 約69.1%

国家資格の中でも合格率の高い方だと思います。

筆記試験は4択、60点以上で合格

筆記試験の答えは4択のマークシートです。50問出題され、各2点の100点満点中で60点以上で合格です。

つまり50問中、半分強の30問合っていれば合格になります。

補足

例年60点以上が合格ラインですが、稀に合格ラインが多少変わる事があります。

筆記試験は毎年似たような問題が多い

筆記試験で出題される問題の多くは、毎年似たような問題が多いです。

「同じ問題では?」と思えるほど似た問題も多いので、過去に出題された問題を覚えておけば容易に答えられます。

技能試験は事前に公開される

技能試験で出題される問題は、事前に13パターンが公開されます。

試験当日はそのうちの1パターンが出題されるので、極端な話13パターン全てを完璧になるまで練習しておけば、合格出来ます。

勉強方法

難易度が高くないとはいえ、何も勉強しないで試験に臨むのは無謀です。

筆記試験の勉強方法

筆記試験の勉強方法は主に二つ、

  1. テキストを読んで過去問題をやってみる
  2. 過去問題で間違えた問題をテキストで復習

この二つを1ヵ月程度前からやっておけば、試験合格はそう難しくありません。

先ほども説明しましたが、出題される問題は過去の問題と同じような問題が出ます。ですので、特に重要なのは過去の問題集です。

勉強していくうちに、「計算問題が苦手」などの得意不得意が出てくると思いますが、50問中30問以上合っていればいいので、苦手な問題は思い切って捨ててしまっても合格は出来ます。

参考までに私が合格する時に使った本を紹介しておきます。

私は実際にこの2冊以外は全く使わずに合格出来ましたのでおススメします。

 

技能試験はまずは道具を揃える

技能試験の勉強を始める前に重要な事があります。

それは道具を揃える事です。

試験当日は、道具の貸し出し等は一切無いので自分で全てを持っていく必要があります。

また、道具に慣れておく為にも早い段階から道具を揃えて、練習時から使用しておいた方がいいです。

最低限必要な道具が全て揃ったセットがこちらです。

必要な道具を一つ一つ調べて買っていくのが面倒な方は、こちらのセットを買ってしまえば早いのですが、全部を新品で買おうとすると正直少し費用がかかります。

圧着ペンチ以外は何でもいい

自分でホームセンターなどで買い揃える場合は、「圧着ペンチ」だけは注意してください。この道具は指定された物を使用しないと合格出来ません。

この圧着ペンチ以外は、特に指定は無いのでホームセンターなどで自分で買いそろえる事が可能です。

おススメ工具

かつては決められた工具以外は使用する事が出来なかったのですが、現在では電動工具以外は自由に工具を持ち込む事が出来ます。

そこでおススメなのがこの工具です。

この工具は「第二種電気工事士の技能試験に特化した工具」とも言うべき工具で、この試験をスムーズに進める為に非常に便利です。

長さを測る、切る、剥く、曲げる、などがこの道具一本で可能です。技能試験では「時間が足りなかった」という声が多いので、このような便利工具を使用する事をおススメします。

技能試験の勉強方法

技能試験は、あらかじめ公開されている13問のうち1問が当日に出題されます。

ですので、勉強方法は「ひたすら13問を覚える事」です。

13問を完璧に覚えてしまえば、当日にミスをしない限りは必ず合格出来ます。

練習用セットが売っている

このような全13問に必要な材料が、動画解説付きで売っています。

13問マスターするまで練習してしまえば、試験合格も難しくありません。

第二種電気工事士の合格率が高い理由は、筆記試験も技能試験も容易に対策が可能な事です。
さすがに対策無しで試験の合格は不可能に近いですが、対策さえしっかり行えばほとんどの人が合格可能です。

DIYにおいて何が出来る?

電気工事士の資格を取ると具体的にどのようなDIYが可能なのでしょうか?

一例を紹介します。

コンセントやスイッチを交換できる

コンセントやスイッチを最新の物に交換する事が出来ます。

携帯の充電に便利なUSB付コンセント

携帯を充電する際などに便利なこのような「USB付コンセント」に交換する事が出来ます。

見た目の良いスイッチに交換できる

現在、新築の家で使われている事の多い、このような見た目の良いスイッチに交換する事が出来ます。

照明器具を交換出来る

照明器具の中には例えばダウンライトのように、電気配線が直接照明器具に繋がっている物があります。

このような照明器具を交換する場合には、電気工事の資格が必要になります。

第二種電気工事士の資格を持っていれば、このような場合にも自分で交換する事が出来ます。

DIYでコンセントや照明を増設出来る

DIYで棚や机などの家具を作った際に、その家具に電気配線を繋いで照明器具を埋め込んだり、コンセントを埋め込む事が可能になります。

照明器具を付ける事で見栄えが良くなったり、コンセントを付ける事で利便性が上がったりと、電気工事士の資格を持つ事でDIYの幅が広がります。

コンセントや照明を移設出来る

住んでいるうちに、イマイチ使い勝手の悪い照明器具やコンセントはありませんか?

そのような場合には、移設したり増設したりする事が可能になります。

第二種電気工事士の資格を持つことで、DIYの幅が広がります。
DIYが好きな人、これから始めたい人は持っていて絶対に損は無い資格です。

まとめ

第二種電気工事士の難易度や勉強方法を紹介しました。

この資格は誰でも受験出来る上に難易度はそんなに高くありません。

DIYをするにあたり、この資格を持っている事で出来る事の幅が広がります。

照明器具やコンセント、スイッチを交換するのも、プロの電気屋さんに依頼すると数千円~数万円は必要になります。

そのような事も自分で出来るようになると非常に便利だと思います。是非ご検討ください。