【工事前に必読】リフォーム工事の流れと気を付ける事。思いついてから支払いまでの流れ

もし何十年も持ち家に住んでいれば、一度くらいはリフォーム工事が必要になります。

逆に言えば大掛かりなリフォーム工事は一生に何度もやる事はありません。

リフォーム工事を行う際には、どのような流れで話が進み、どのような点に気を付けた方がいいのでしょうか?

今回は

リフォーム工事の流れと、気を付けておきたい事

こちらを紹介していきます。

リフォームプランを考えるポイント

リフォーム工事をするにあたり、まずはやりたいリフォームを具体的に考えてみます。

ポイントは、

  • 現状痛んでいる箇所・壊れている箇所
  • 住んでいて不満な箇所・こうなったら便利なのにと思う箇所
  • 現在の状況だけでなく、5年後、10年後の生活スタイルを考えてみる
  • インターネットなどを使ってリフォーム事例を調べてみる
  • メーカーのモデルルームに行ってみる
  • 耐震や、家の痛み具合について専門家に相談する

順番に簡単に説明します。

現状痛んでいる箇所・壊れている箇所

  • 外壁にヒビが入っている
  • ドアの建付けが悪い
  • 床が歩くと音が鳴る。弱って抜けそうになっている。
  • 壁紙が汚れている・破れている
  • 水回りが汚れていて、掃除しても落ちない

など、家の傷んでいる箇所、壊れている箇所、汚れがひどい箇所をピックアップしていきます。

住んでいて不満な箇所・こうなったら便利なのにと思う箇所

  • 水回りが汚くて・古くて気持ちが悪い
  • 家の間取りが使い勝手が悪い
  • ここに蛇口があれば・ここにコンセントがあれば便利なのに
  • 照明器具がここにあれば便利なのに
  • 家の外観が古臭くて恥ずかしい
  • お客さんが来る事が多いので玄関をオシャレにしたい

など、住んでいて不満な箇所や、こうなったら便利なのにという箇所を考えます。

現在の状況だけでなく、5年後、10年後の生活スタイルを考えてみる

  • あと5年もすれば子供も出ていくので部屋が余る
  • 数年後に一緒に暮らす家族が増える
  • 10年後には、自分や親の足腰が弱くなっているだろうから手すりが欲しい

など、今の状況だけでなく、5年後10年後どのような生活スタイルになっているか想像してみましょう。

インターネットなどを使ってリフォーム事例を調べてみる

  • こういう工事をいくらでやりました。
  • この工事をやるならこの商品がおススメです。
  • お金はかかるけど、一緒にこの工事をやるべき。
  • こういう間取りにしたらこのようなメリットがありました。

など、インターネットを使えば色々と調べられるので、自分がやりたい工事の参考にしましょう。

メーカーのモデルルームに行ってみる

TOTOLIXILなどの大手住宅設備メーカーにはモデルルームが全国各地にあります。

メーカーのモデルルームに行って、実際の商品を体験してみる事もおススメです。

メーカーの担当者から、直接商品についての説明や提案を受ける事で、リフォームプラン作成の参考になります。

何よりも実際に商品に触れる事で、色や触感、大きさなどを知る事が出来ます。

耐震や、家の痛み具合について専門家に相談する

見栄えの問題や、使い勝手の問題だけでなく、見えない部分も考える必要があります。

例えば耐震工事や、基礎や柱、梁などの家の耐久性に関わる工事は大掛かりなリフォーム時にしか出来ません。

これらは自分で必要かどうかを判断するのは無理なので、専門家に一度みてもらう事も検討した方がいいかと思います。

まずはやりたい工事のイメージを作り、おおまかなリフォームプランを考えてみる。
リフォーム業者に「こういうリフォームがやりたい」と伝える為にも、家族と話し合い、やりたい工事内容をまとめます。

予算を決め、リフォーム内容に優先順位をつけておく

なんとなくやりたい工事のイメージが出来たら、どれくらいの費用になるかを把握する必要があります。

相場を調べて、予算を決める

リフォームにかけられる予算というのは人それぞれです。その予算内で理想の工事を行う事が現実的なのかどうかを調べましょう。

インターネットを使えば、必要な大体の費用がみえてくるので、それを参考に考えます。

実際の見積もり金額はこの後、業者にとってもらう事になるので、とりあえずこの段階で調べておくのは、

やりたい工事内容が、決められた予算で可能か

これだけですので、大体の値段を調べるだけで大丈夫です。

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リフォーム内容に優先順位をつけておく

やりたいリフォーム工事内容に、優先順位をつけておくと今後の話がスムーズになります。

  1. これは絶対に必要な内容
  2. これは出来ればやりたい内容
  3. これはやらななくてもいいが、費用によってやってもいい内容

などの優先順位をつけておくと、予算を超えてしまった時に、どの部分を削るかが明確になります。

自分のやりたい工事が予算内で行う事が現実的なのかを調べてみる。
その際に、リフォーム内容に優先順位をつけておく。

業者を探そう

リフォーム内容と予算が決まったら、実際に施工してもらう業者を探します。

探し方は、インターネットでもチラシでもいいのですが、必ず複数社から見積もりをとって下さい。

補足

複数の業者から見積もりをとり、見積もり内容を比べる事を「相見積もり」と言います。

リフォーム業者には色々な種類がある

リフォーム業者には

  1. ハウスメーカー(大手住宅メーカー)
  2. 設備メーカー
  3. ホームセンター・家電量販店
  4. 設計事務所
  5. リフォーム専門店
  6. 工務店

など、色々な種類があり、それぞれに特徴があるので自分に合った業者を探してください。

詳しくは、別記事にまとめていますので参考にして下さい。

参考記事:【リフォーム業者が教える】リフォーム業者の種類や特徴と選び方。種類によって値段も変わる

必ず相見積もりをする為に、複数の業者を探す

業者を探す際には、必ず複数社から見積もりをとり、相見積もりをして下さい。

一社からしか見積もりをとらないと、その見積もり金額が妥当か分かりませんし、複数社と打ち合わせをする事で色々なリフォームプランを提案してくれるので、情報量も増えます。

相見積もりについては別記事にまとめているので参考にして下さい。

参考記事:

【リフォーム業者が教える】相見積もりは本当に必要なのか?絶対にやるべき理由

【業者が教える】相見積もりは金額を比べるだけじゃ不十分。相見積もりのポイント

格安リフォームは安くなる可能性はあるが注意が必要

インターネットやチラシなどで「格安リフォーム」と宣伝している業者があります。

自分のやりたいリフォームが決まっていれば、このような業者にリフォームをお願いする事で工事代を安くする事も可能なので、検討の価値はあるのですが、明らかに安すぎる価格で宣伝している業者はトラブルになる可能性もあるので、注意が必要です。

このような格安リフォームを使う場合にも、必ず他社との相見積もりはして下さい。

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やりたいリフォーム工事と、予算が決まれば業者探しをします。
一社だけで決めずに、必ず複数の業者から相見積もりをとってください。

決めた業者と契約。その際に最終確認を。

見積もりを出してもらった段階で、ある程度の工事内容は伝えていると思うので、あとは決まった業者と日程等の細かい打ち合わせをします。

工事内容についての細かい打ち合わせ

小規模な工事であれば、契約し、日程を相談するだけであとは着工になりますが、大規模なリフォーム工事の場合には更に細かい打ち合わせが必要になる場合があります。

ここで注意点がいくつかあります。

  • 工事金額は予算いっぱいにしない。
  • 追加工事が出る可能性や大体の金額などを聞いておく
  • 見積書の内容で疑問点があれば必ず確認する

リフォーム工事の場合には着工後に追加工事が必要になる場合が珍しくありません。

予算いっぱいで契約してしまうと、万が一追加工事が発生してしまった場合に対応出来なくなってしまうので、予算いっぱいの金額にはしない方がいいです。

また、追加工事が発生する可能性や、発生した場合の予想される金額なども確認しておいた方がいいです。

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契約時の注意点

細かい打ち合わせが終わったら、業者と契約になります。

その際の注意点は、

  • 見積書や契約書は必ず書面でもらう
  • 契約前に保証期間や保証内容について確認する
  • 工事日程の確認
  • その他少しでも疑問にある事があれば契約前に確認

このような内容を確認してから契約しましょう。

一度契約してしまうと、一方的に解約する事が困難ですし、場合によってはキャンセル料が発生するので、少しでも疑問点があれば必ず契約前に確認してください。

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「細かい内容は契約後に」などと言われても、絶対に契約してはいけません。トラブルの元になります。
全ての工事内容が決まり、疑問点が解消されてから契約しましょう。

着工前日~工事が終わるまで

着工前日~工事が終わるまでの注意点を説明します。

工事に関わる部分の片づけをしておく

着工日までに工事に関わる部分の片づけや掃除などを済ませます。

大きな資材の搬入がある場合には、道路から玄関までや、廊下の動線なども確保する必要があるので、事前にどの部分をどの程度片づける必要があるのか確認しておいた方がいいです。

工事内容や工事規模によっては、資材を仮置きするスペースが必要になる場合もあるので、家の周りや庭、空き部屋などがあれば資材の仮置きスペースとして使うかなども業者と打ち合わせしておくと、工事がスムーズに進みます。

生活スペースの確保

仮住まいが必要になる程の大規模なリフォームであれば、考えなくてもいいですが、小規模~中規模の在宅しながらのリフォーム工事になる場合には、工事期間中に自分の生活するスペースを確保する必要があります。

水道や電気なども一時的に使えなくなったりするので、工程を確認し、工事の邪魔にならない居場所を考えましょう。

邪魔にならない程度に作業内容の確認

工事が始まったら、邪魔にならない程度に作業内容を確認した方がいいです。

1日数回程度、お客さんが作業を確認しに来ると、職人さんは気が引き締まるので手抜き工事の予防にもなります。

ただし、横で張り付いていたり、職人さんがよく通る動線上にいるのは、作業の邪魔になりますので控えましょう。

お茶出しは基本的に不要

よく、「お茶出しはどうしたらいいか」と聞かれますが、基本的に不要です。

職人さんは自分のタイミングで休憩したいので、10時だから、15時だからと決められた時間にお茶を出す事を嫌がる人もいます。

もし何か出すのであれば、缶やペットボトルで「お好きにどうぞ」と出した方が好まれます。

リフォーム工事は、もちろん工事そのものをするのは業者ですが、お客さんの協力も必要です。
事前にリフォーム箇所や動線を片づけたり、すすんで資材の仮置き場を提供してあげる事で工事もスムーズに進み、質の良いリフォームにも繋がります。

支払い~アフターケア

工事が全て終わると、引き渡し時のチェックがあり、それが済むと支払いになります。

引き渡し時のチェックは必ず行う

引き渡し時には必ず、

  • 予定通りの工事が行われているか
  • 傷や汚れが無いか

これらをチェックしてください。

特に傷に関しては「工事中に業者がつけた傷なのか」「引き渡し後にお客さん自身でつけた傷なのか」判別する事が出来ないので、基本的に引き渡し後には保証は受けられませんのでご注意下さい。

念のため、引き渡しの際に「もしなにか不具合が起きた場合」の連絡先などの対応方法を再度確認しておいた方がいいでしょう。

また、契約時に確認しているとは思いますが、保証期間などについても確認しておきましょう。

支払いは全てが終わってから

契約した内容で工事が間違いなく終わっていて、引き渡し時のチェックも問題ない事を確認したら、当初決められた契約通りに支払いを済ませます。

手直し工事などが、後日まだ残っているなら、それらが全て終わるまでは支払いをするべきではないです。

一度支払ってしまったお金を取り戻すのは困難です。必ず全てが終わった事を確認してから支払いをした方がいいです。

引き渡し時のチェックは重要。特に傷に関しては、引き渡し後だと対応してもらえない可能性があるので、必ず確認しましょう。
支払いは、全ての工事が終わった事を確認してからの方がトラブルにならないです。

まとめ

ざっくりとした内容ですが、リフォーム工事の流れを説明しました。

特に業者選びが一番重要になると思うので、必ず相見積もりを行って下さい。

参考記事:【リフォーム業者が教える】優良業者の探し方。リフォームは業者選びが全て

より良いリフォーム工事が行われる事に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。