一戸建ての家に住んでいると、10年に1回くらいに「外壁の塗装」が必要になります。
1回の工事で50万円以上必要になるので、この外壁塗装に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そもそも何故外壁の塗装は必要なのでしょうか。また、やらないとどうなるのでしょうか?
答えを先に書きますと、外壁塗装をやらないと
その理由を解説していきます。
外壁塗装が必要な家は?
一戸建ての家でも、タイル貼りの家は基本的に外壁塗装は必要ありません。
しかし全面がタイル貼りであれば塗装の必要はありませんが、一部でもタイル以外の素材が使われている場合には、その部分には塗装が必要です。
また、タイル貼りの家でも「外壁塗装」は必要なくても、「目地のメンテナンス」は必要になるので、「うちはタイルだからメンテナンスはずっとしなくていい」と思わない方がいいです。
タイル以外の外壁で出来ている家は、素材の違いにより必要年数の差はありますが、基本的に外壁塗装は必要になります。
完全メンテナンスフリーな外壁は?
注文住宅で家を買う時や、大規模なリフォームをする際に、
「この外壁であればメンテナンスフリーなのでおススメです」
などと言われた事がある人もいるかもしれません。
はたして本当にメンテナンスのいらない外壁なのでしょうか。
「メンテンナスフリーの外壁」とは、
- 通常よりも耐久性があり、メンテナンス期間が長い
- メンテナンスの手間が少ない
- 保証期間内であればメンテナンスしなくていい
基本的にこの意味で使われている事が多く、塗装が必要ない外壁はあるが、私が知っている限り「完全にメンテナンスが必要のない外壁」は存在しません。(もし私の知識不足で、存在するのであれば教えて下さい。記事を訂正致します。)
メンテナンスフリーの外壁であっても、実際にはメンテナンスは必要。
外壁塗装をする一番の理由は「見た目」の問題ではない
「まだまだ外壁キレイだから塗装は必要ない」
「外壁が汚れてるけど、正面から見えない場所だし気にしない」
このように考えている方、それは外壁塗装の認識を間違えています。
外壁塗装が必要な一番の理由は、「家を守る為」です。
決して見た目などの「美観」の問題が一番ではありません。
塗装が家を守るとは?
外壁塗装は、
- 太陽光
- 雨、風
- 湿気
- 気温
など外からの影響から、家全体を守っています。
特に日本の一戸建てで一番多い木造住宅では、ほとんどが木で出来ている為、雨や湿気が入ると家全体の耐久性が落ちます。
やらないとどうなる?
もしも外壁塗装をずっとやらなければ、冒頭でも言いましたが、
木造住宅
一番イメージしやすいのが、木造住宅です。
外部から雨水が家の内部に侵入すると、下地の木が腐ります。
構造上必要な部分(柱や梁、土台など)まで水分で腐っていくと家全体が歪み、余計に外からの水が侵入します。
最終的に極論を言えば家全体が腐ります。
鉄骨造やコンクリート造り
鉄骨造やコンクリート造(RC)は、外壁が木ではないので、木造住宅ほどの被害は出ないかもしれませんが、家の内部は木で出来ている部分も多く、また木以外でも石膏ボードなどが使用されていると、その部分からカビが発生するなどの被害が出ます。
やらないと余計にお金がかかる
家の規模にもよりますが、外壁塗装は50以上かかる家も多い為、二の足を踏む方も多いかと思います。
来年やろう、来年こそはやろうと先延ばししている間に、見えない部分で気が付かないうちに、既に雨水の浸食は始まっているかもしれません。
そうなってからだと、「外壁塗装+浸食された部分の補修工事」が必要になる為、50万円で済むはずの工事が100万円、200万円の工事になってしまいます。
何年に一回やるの?
これは、一概には言えません。
何故なら使用している外壁材も色々ありますし、住んでいる地域の特性にもよります。
例えば海が近い、台風が多い、晴れる日(紫外線)が多い、このような地域や地形だと劣化は早まります。
目安として、新築からは10~15年。前回の塗装からは10年前後。これぐらいで覚えておけばいいかと思います。
こうなったら塗り替えの時期
以下のような状態になったら、年数に関係なく塗り替えの時期です。
早急に検討しましょう。
チョーキング現象
外壁を素手で触った時に、手にチョークの粉のようなものが付着する現象です。
これは外壁が劣化している事を示していて、塗料本来の性能を発揮出来ていない状態です。
外壁にヒビが入っている
説明するまでもないですが、外壁にヒビが入っているとそこから雨水や湿気が侵入します。
その状態で何年も放置すると、その部分の壁の中がどんどん腐食していきます。
特に複数のヒビが入っている場合には早急に対応が必要です。
外壁に藻やカビが生えている
塗料本来の性能が発揮されていれば、藻やカビは簡単には生えません。
塗膜が劣化していて、水分を弾かない状態になっている証拠です。
またカビを長年放置し、根が深くなってしまうと塗装をした際に、その部分の塗料が落ちやすくもなってしまいます。
まとめ
外壁塗装の必要性や、時期について解説しました。
素材の違いや、塗料の違いなどを全て解説すると膨大な量になってしまう為、細かくは解説していません。
使用すべき塗料や施工方法は、ご自宅の環境や外壁の素材などで変わるので、手配した業者さんと自分の家には何が一番最適なのかを相談するのが一番確実です。
その際には、一社だけでなく複数の業者さんから相見積もりをとり、どの塗料がおススメなのかもしっかり比べて下さい。