水道修理の料金の相場はいくら?どの金額からぼったくり?

「トイレが詰まり、業者を呼んだら70万円請求された」

「蛇口の水漏れで業者を呼んだら、リフォームしないと直らないと言われた」

このような、水道業者とのトラブルの数が年々増加しており、テレビやネットニュースなどでも度々取り上げられています。

トラブルの原因はいくつか考えられるのですが、そのうちの一つに「お客さん側が相場の金額を知らない」という事が挙げられます。

今回は、

水道修理業者に修理を頼んだ場合の相場
これを解説していきます。
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水道修理における相場とは?

相場(そうば) – 市場において形成される価格値段その他交換比率一般のこと。レート株式相場など。

引用元:Wikipedia

相場というのは「このような状況であれば、これくらいの費用」というものです。

この記事では水道修理に関しての相場を紹介していきますが、その前に知っておいて頂きたい事があります。

「このような状況」は現場ごとに違う

先ほど、「このような状況であれば、これくらいの費用」というのが相場だとお伝えしました。

ですが、水道の修理に関して言えば「このような状況」というのは現場ごとに違います。

例えば「トイレ詰まり」で考えてみます。

トイレ詰まりには大きく3つの原因が考えられます。

  1. ペーパーの使い過ぎによる詰まり
  2. トイレの中に異物を落としてしまった場合の詰まり
  3. 下水管での詰まり

この3つはどれも症状は似たようなものです。

ですので、素人がみただけではどれが原因かは、判別が難しいと思います。

そしてこの3つはそれぞれ必要になる作業が変わり、費用も大きく変わります。

ですので一口に「トイレの詰まり修理の相場はいくら?」と聞かれても「状況による」としか言いようがないのも事実です。

これはトイレ詰まりだけの話ではなく、全ての箇所・症状でも同じです。また、「想定を超えるレアケース」というパターンもあり得ます。

その全てのパターンを紹介すると膨大な量になってしまう為、今回紹介するパターンは代表的なパターンのみです。必ずしもこの記事に書かれている状況とは限らない事をご了承ください

一般住宅か商業ビルで金額は全然違う

一般向けの住宅(戸建て・マンション)なのか、商業ビルなのかによって作業内容や作業難易度は変わる為、値段も変わります。

この記事では一般向け住宅の場合を想定しております。
また同じ一般住宅でも、家の構造などによっても変わる為、「いわゆる普通の家やマンション」の場合の相場です。お住まいの家が特殊な作りをしていると、費用が大きく変わる可能性がありますので、ご注意下さい。

水道修理に関しても相場というのは存在するが、家ごとに状況は違い必要な作業内容が変わる。
なので「トイレの修理は○○円」「蛇口が水漏れしていたら〇〇円」と単純に表現は出来ない。

故障個所と修理内容ごとの相場

各箇所ごとの代表的な症状・原因・相場を紹介します。

この金額は、基本料・出張費を含めた値段です。

格安基本料金の業者に注意の記事はこちら

トイレ

症状 原因・作業内容 相場

詰まり

ペーパー詰まりなどの軽度 5,000 ~ 10,000円
異物を落としたなど、トイレの取り外しが必要になる場合 15,000 ~ 25,000円
下水管の異常での詰まり

高圧洗浄 or トーラー作業

20,000 ~ 40,000円
トイレの水が止まらない ボールタップ・ゴムフロート交換 10,000 ~ 25,000円
サイフォン管交換 12,000 ~ 20,000円
給水管の水漏れ パッキン交換 or 給水管交換 5,000 ~ 15,000円
ウォシュレットの水漏れ・故障 ウォシュレット交換 8,000 ~ 12,000円 + 商品代
便器・タンクが割れた 便器・タンク交換 20,000 ~ 30,000円 + 商品代

台所

症状 原因・作業内容 相場

詰まり

ゴミが溜まったなどの軽度 5,000 ~ 10,000円
油の蓄積による詰まりで、薬品の使用が必要な場合。 10,000 ~ 15,000円
油の蓄積による詰まりで、薬品では直せない場合

高圧洗浄 or トーラー作業

20,000 ~ 40,000円
蛇口からポタポタと水が止まらない ハンドルタイプの蛇口の場合 パッキン交換 5,000 ~ 8,000円
レバータイプの蛇口の場合 カートリッジ交換 12,000 ~ 18,000円
蛇口本体からの水漏れ

ハンドルタイプの蛇口の場合 パッキン交換 5,000 ~ 8,000円
レバータイプの蛇口の場合 カートリッジ交換 12,000 ~ 18,000円
排水管の水漏れ 排水ホース・排水栓交換 8,000 ~ 15,000円
蛇口が古すぎて修理不可 蛇口の交換 8,000 ~ 15,000円 + 商品代

洗面・洗濯・風呂

症状 原因・作業内容 相場

詰まり

ゴミが溜まったなどの軽度 5,000 ~ 10,000円
長年の汚れの蓄積による詰まりで、薬品の使用が必要な場合。 10,000 ~ 15,000円
長年の汚れの蓄積による詰まりで、薬品では直せない場合

高圧洗浄 or トーラー作業

20,000 ~ 40,000円
蛇口からポタポタと水が止まらない ハンドルタイプの蛇口の場合 パッキン交換 5,000 ~ 8,000円
レバータイプの蛇口の場合 カートリッジ交換 12,000 ~ 18,000円
蛇口本体からの水漏れ

ハンドルタイプの蛇口の場合 パッキン交換 5,000 ~ 8,000円
レバータイプの蛇口の場合 カートリッジ交換 12,000 ~ 18,000円
排水管の水漏れ 排水ホース・排水栓交換 8,000 ~ 15,000円
蛇口が古すぎて修理不可 蛇口の交換 8,000 ~ 15,000円 + 商品代

水道管からの水漏れ

水道管の破裂・漏水

作業しやすい場合 15,000 ~ 30,000円
床下や天井裏、2階の外壁など作業がしにくい場合 25,000 ~ 50,000円
漏水場所の特定が出来ない場合の漏水調査 10,000 ~ 30,000円
代表的な作業内容と相場をご紹介しました。
しかしレアケースを含めると、必ずしもこの相場の金額内に収まるとは限りませんのでご注意下さい。

どの金額からぼったくり?

代表的な作業の相場をお伝えしました。

実際にどれくらいの金額を請求されたら「ぼったくり」になるのでしょうか。

「いくら以上請求したらぼったくり」という定義が無いので難しいところです。

また地域によっても多少金額の違いは出るかと思うのですが、私の考えとしては、

上記の相場の1.5倍を超えたらぼったくりの可能性がある

相場を大きく超える見積もりが出たらどうする?

先ほどから何度かお伝えしましたが、家のよって状況が違う為、相場よりも高い見積もりが出たとしても必ずしもぼったくり業者とは限りません。

もし、相場を超える見積もりが提示された場合には、

「相場の金額よりも高いのは何故か?」

これを業者に確認しましょう。ちゃんとした理由がある優良な業者であれば、
「通常○○という作業だけで終わるのですが、この家の場合には××という理由で△△という作業が追加で必要になるからです」
と、明確に答えてくれます。
同じ質問をした時に、
  • 「これがうちの料金設定だから」
  • 「どこの業者でもこの金額ですよ」
などの言い訳をする業者は、ぼったくり業者の可能性があります。

その場でお願いせずに、必ず相見積もりをするなどの対策をとりましょう。

ぼったくりの定義が無いので、どの金額からぼったくり業者になるかは難しいですが、相場の1.5倍を超える金額が提示されたら要注意です。

まとめ

水道修理業者による、修理内容と相場をご紹介しました。

相場の金額を知っておく事で、業者から見積もりの金額が提示された時に「相場より高くないか?」と気が付く事が出来ます。是非参考にして下さい。

繰り返しになりますが、相場の金額より高かったとしても必ずしもぼったくり業者という訳ではありません。家の状況によっては相場を超える費用がかかる事も十分あり得ます。

相場よりも高い金額が提示された場合には、「ぼったくり業者だから断ろう」の前に、「何故相場よりも高い金額が必要なのか?」の説明を必ず受けて下さい。

少しでもぼったくり業者による被害者が減る事を祈っております。